盗聴法強化案成立・緊急声明


 きょう2016年5月24日、衆議院本会議で盗聴法強化案を含む、刑事訴訟法等の一部を改正する法律案が圧倒的多数の賛成で成立しました。
 これで、盗聴範囲が飛躍的に拡大するばかりか、通信事業者の立会人が不要になり、質量共に一層歯止めが無くなります。
 さらに警察・検察など捜査側は、司法取引の公認、取調部分可視化による恣意的な映像公開などの、数々の武器を手にする事になります。

 最初の盗聴法が成立して19年。私は微力なれど廃止に向けて力を注いで来ましたが、全く逆の事態を招いてしまいました。
 あれ程盗聴が批判を受けたにもかかわらず。エドワード=スノーデン氏によって、アメリカ国家安全保障局(NSA)やイギリス政府通信本部(GCHQ)の盗聴実態が暴かれたにもかかわらず。
 自民、公明、民進、お維、こころ、生活、(参院のみ)元気の賛成。共産、社民の反対という、圧倒的大差での可決となりました(※参議院では、生活の山本太郎氏と元気の山田太郎氏は反対)。
 諸外国の盗聴実態が何の歯止めにもならなかったばかりか、国会で19年前よりさらに圧倒的多数の賛成を得た事実に、無力感とむなしさを覚えています。

 私は今後とも、皆様に盗聴法の廃止を呼びかけ続けます。
 でも、今日は負けました。圧倒的に完膚なきまでに、してやられました。それが私達の現実です。
 しかし、皆様、今まで本当にありがとうございました。


管理人 K・MURASAME       

2016/5/24 23:56     


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