盗聴法シリーズ(21) 参考文献(6)その他 マスコミ・雑誌・書籍・その他編(Ver.1.2)


《新聞》

『河北新報』 河北新報社 日刊紙
▽1997年7月29日号 「社説」「人権侵害に歯止めが必要」「乱用が心配な通信傍受捜査」


『信濃毎日新聞』 信濃毎日新聞社 日刊紙
▽1999年8月13日号 「斜面」


『中国新聞』 中国新聞社 日刊紙
▽1999年8月11日号 「社説」「「通信傍受」 運用に透明性の確保を」
▽8月13日号 「「通信傍受」評価と戸惑い」「中国地方の声」「捜査機関 「巧妙犯罪に対抗」」「「客との信頼崩す 通信業者」


『愛媛新聞』 愛媛新聞社 日刊紙
▽1999年6月30日号 「地軸」


『西日本新聞』 西日本新聞社 日刊紙
▽1997年7月20日号 「社説」「「盗聴」の是非は慎重審議を」
▽1999年8月13日号 「強力な武器だが… 「運用の目安見えぬ」 各県警や地検関係者」「捜査現場 期待と疑問」「新聞労連などが抗議」「日弁連「厳しく監視」」
2009年▽1月31日号 「警察政策フォーラムで県警本部長が講演」


《雑誌》

『現代用語の基礎知識2000』 自由国民社 年刊誌 税抜き2524円
*盗聴法自体よりも、その周辺の用語に利用しました。


『外国の立法』 国立国会図書館調査及び立法考査局 季刊誌
1989年11月号(28巻6号) 「通信傍受法
The Intercepion of Communications Act 1985」清水隆雄
*イギリスの盗聴法解説。


『BY THE WAY』 ライフ社 季刊誌(休刊?)
1999年夏号(通巻48号) 『Focus 1 検証・情報公開法』
「情報公開法の見落とし 国家秘密法制定を急げ」横田憲一郎
『Opposition 通信傍受法? 盗聴法? 安全? 危険?』
「野党は徒に不安を煽るな 政府は説明責任を果たせ」水野雅之、「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律案新旧対照表」、「警察をチエックできない 盗聴法案の廃案を求める」落合博実
*産業情報研究会編。両論併記で、水野氏(讀賣記者)が賛成、落合氏(朝日記者)が反対。「チエック」表記は原文ママ。横田氏(産經記者)の記事は直接盗聴法に触れたものではありませんが、国家秘密法(スパイ防止法)制定を主張しており、盗聴法賛成と繋がりのある視点です。


『新聞研究』 日本新聞協会 月刊誌
1999年8月号(577号) 「通信傍受法と取材・報道の自由」
(S)「安心・安全のための犠牲 ――単純なキャッチフレーズは本質を誤解させる」久保潔、
(S)「とても楽観的にはなれない ――報道機関への信頼喪失と運用主体への疑義」藤森研
*賛成を讀賣記者、反対を朝日記者が執筆。


『改革者』 政策研究フォーラム 月刊誌
1999年9月号 (S)「基本は市民の安全を守ることにある 通信傍受法案を例にものの考え方を説く」安倍基雄
10月号 (S)『連載 外交の潮目22』「「翼賛政治」の時代的背景」島脩
*民社協会(民社党の後身)系の雑誌。安倍氏は賛成派であり、島氏の記事も賛成色が強い。ただ、協会としての姿勢は不明なのでひとまずここに置いた。


『セキュリティ研究』 セキュリティ総合研究所 月刊誌
1999年11月号 (S)「通信傍受の技法」「欧米の軍事・諜報用テクニック」川口博久
*英国Security Research社内部資料より、国家機関などで用いられる盗聴のテクニックを紹介。日本政府にも開発をするよう主張しています。
 バッテリーを使わず、スプリングから発する波長を検知することで室内の音声を聞き取れる盗聴器。壁から声を聴き取る方法、遠赤外線やレーザを利用し、窓ガラスの振動から音声を読み取る方法、コンピュータをクラッキングして、裏口のパスワードを埋めておき、正規のパスワードを変えても影響されずに盗聴を続けられる方法(現にNTTやKDDのコンピュータはこのように盗聴されているという)など。
 また、米国がNTTなどに強引にクレイ社のスーパーコンピュータを購入させたのは、クレイ社がNSA(アメリカ国家安全保障局)お抱えの会社であるから(つまり盗聴の便宜を図るため)としています。
2005年8月号(通巻81号) 「JILCoM 特定非営利活動法人 日本情報安全管理協会」「狙われる情報…、護る」「情報安全管理士・通信傍受(盗聴防止)対策技士
〜日本初、通信傍受(盗聴防止)対策の専門資格〜」佐藤健次
*日本の一般的な盗聴の現状解説と、盗聴発見業者が乱立する中、信用のおける資格を設けることになった事情の説明兼宣伝です。


『電子情報通信学会技術研究報告』 電子情報通信学会 不定期刊誌
2000年7月25日号(100巻213号) 「キーエクスロー以降の通信傍受:歴史的分析」山根信二、相場徹、村山優子
*キーエクスロー(鍵供託、暗号の鍵を政府などに供託させること)について、 政治的にではなく技術面やその原理について歴史的分析を行った内容。プライバシー保護と法規制のバランス図式では語れないとして、技術的な分析の重要性を強調しています。
12月9日号(100巻491号) 「携帯電話会社と通信傍受法」金子忠浩
*金子氏は当時、NTTドコモ法務室長。
*定期購読制。70部門にわたる研究会による報告。号によって発表する研究会が違います。


『ワークサイエンスリポート』 労働科学研究所 月刊誌
2000年7月号(通巻1584号) 「テレコミュニケーション(合法的ビジネス慣行)(通信傍受)規則2000 ―被用者の同意なしで被用者の電話・eメールおよびインターネットを監視することを使用者に認める規則の再点検―」野沢浩
*イギリスで2000年に成立した、捜査権限規制法(RIPA)についての紹介記事。盗聴法の一種ですが、ここでは雇用主が、従業員などの通話の盗聴を一定限度認めた内容について。


『ビルメンテナンス』 全国ビルメンテナンス協会 月刊誌
2008年3月号(通巻463号) 「通信傍受(盗聴)防止対策とビルメン業界の今後の対応について」佐藤健次
*ビルメンテナンス作業員を装って潜り込む産業スパイ対策など。


『未来をひらく教育』 全国民主主義教育研究会 月刊誌
2000年6月号(通巻120号) 『授業実践』「新しい人権―個人情報の学習 高校生と共に通信傍受法と改正住民台帳法を考えて」小林一久


『軍事研究』 ジャパン・ミリタリー・レビュー 月刊誌
2008年1月号別冊10号 『ワールド・インテリジェンス Vo1.10』
「「ルーム40」から「エシュロン」へ◆米NSAの源流「イギリス通信傍受・解読機関」の研究」木村良春
*イギリスの諜報機関、GCHQ(Government Communications Headquarters、政府通信機関)のシギント(SIGINT; signal intelligence、盗聴のみならず、信号・通信・電磁波などによる諜報活動全体の事)史。シギントの元祖で、第一次世界大戦から対ドイツ戦などに活躍しました。また、エシェロンなど、NSAと連携しています。


『判例タイムズ』 判例タイムズ社 月二回刊誌
'99年3月15日号 『特報』
「一 裁判所法五二条一号にいう「積極的に政治運動をすること」の意義 二 裁判官が積極的に政治運動をすることを禁止する裁判所法五二条一号と憲法二一条一項
三 裁判官が積極的に政治運動をしたとされた事例
四 裁判官が積極的に政治運動をしたことがその職務上の義務に違反するとして当該裁判官に対し戒告がされた事例
五 裁判官分限事件への憲法八二条一項の適用の有無
六 民事訴訟又は非訟の手続きにおいて期日に立ち会う代理人の数を制限することの可否」
*最高裁平一〇(分ク)第一号、裁判官分限事件に対する決定に対する抗告事件、すなわち寺西判事補戒告処分事件の最高裁決定全文掲載と解説。
2000年4月15日号 「旭川覚せい剤密売電話傍受事件」
「平成一一年法律第一三八号による刑訴法二二二条の二の追加前において検証許可状により電話傍受を行うことの適否」
*最高裁平九(あ)第六三六号。良く分からない題ですが、平成一一年法律第一三八号とは、要するに盗聴法。その施行前に、裁判所の発行した「検証許可状」により、覚せい剤取引の通話を盗聴したのは合法だという判決の全文掲載と解説です。


『判例時報』 判例時報社 旬刊誌
2002年8月21日号(通巻1787号) 「行政」「一 犯罪捜査のための通信傍受に関する法律の無効確認を求める訴えが不適法とされた事例」
二 犯罪捜査のための通信傍受に関する法律の制定が違法であるとして求めた損害賠償請求が棄却された事例
(東京地判13・8・31)」
*平成一二年(行ウ)第二〇八号犯罪捜査のための通信傍受に関する法律無効確認等請求事件、すなわち寺澤有氏が盗聴法の違憲を訴え敗れた東京地裁判決を掲載。なお、本誌では寺澤氏は仮名になっています。


『女性セブン』 小学館 週刊誌
1999年6月24日号 「「通信傍受法案」どころではない あなたの会話はすでに盗聴されている!」
*コンセントや人形に仕込める超小型盗聴器など、身近な盗聴の恐怖を取材。盗聴法案はただの枕だが、「組織的な犯罪を調査する場合には盗聴を認める」と解説しており、賛成派の見解に近いか。


『世界週報』 時事通信社 週刊誌
1999年7月13日号(通巻3908号) 「賛否激しく対立する通信傍受法案」日高広樹
*両論併記しつつ「十分な審議」を求める内容。


『官報』 大蔵省印刷局 日刊紙
'99年8月18日付 号外第159号
*政府機関紙。盗聴法(「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律」)公布号。
日本の法律は皆、この新聞によって公布されるのです。まあ、条文は法務省のホームページを見るのが手っ取り早いのですが。
'99年6月1日付 「第百四十五回国会 衆議院会議録第三十四号」
*盗聴法が衆議院を通過。戦後新憲法下で開かれた国会議事録はネット版がありますが、「法務委員長杉浦正健君解任決議案」に対する賛否の一覧がネット版では縮小画像でほとんど読めなかったので、こちらを参照しました。以下もほぼ同じ理由です。なお、盗聴法自体は起立による採決なので、会議録に名前は書いていません。
'99年8月11日付 「第百四十五回国会 衆議院会議録第五十二号」
*小渕内閣不信任案に対する賛否の一覧と決議案文付きです。
'99年8月11日付 「第百四十五回国会 参議院会議録第四十四号」
*法務委員長荒木清寛君解任決議案文付きです。
'99年8月12日付 「第百四十五回国会 参議院会議録第四十五号」
*盗聴法が成立。盗聴法をはじめとする法案などへの賛否一覧や、盗聴法の全文も載っています。


『立法と調査』 参議院事務局企画調整室 隔月刊誌
1999年11月号(通巻214号) 『特集2 国会論議の焦点』
「組織的犯罪対策3法の成立」樋口博一
*盗聴法を始めとする、組織犯罪対策三法成立の経過を解説。国会で出された論点がまとめられている。該当する議事録の出典も注記されており経過を追うのに便利。入手先は書店ではなく、全国の政府刊行物サービス・センター及び官報販売所から。


『行財政研究』 行財政総合研究所 月刊誌
2000年6月号(通巻43号) 『海外の行財政』「ドイツ 通信傍受の現状と憲法裁判所盗聴判決の波紋―予防的盗聴の合憲判決とデータ利用制限の付加―」米丸恒治。


《その他》

『政治ハンドブック No.37 平成12(2000)年9月版』 宮川隆義編 政治広報センター 税抜き3000円 ISBN4-88094-237-5
*政治広報センターホームページの情報に加え、閣僚やその他の国会役職配属、各党や高級官僚の人事、参議院や知事選挙の結果などを収録。3000円は高いかな?
 残念ながら当該号を最後に出ていません。


『政官要覧 平成25年秋号』 齋藤京子編 政官要覧社 税抜き3600円 2013年8月23日発行 ISBN978-4-915324-75-8
*国会議員と幹部官僚の紳士録。春、秋の年2回刊。選挙結果も収録していますが、人物データ重視の内容。


『ポケット六法 平成26年版』 井上正仁・能見善久編集代表 有斐閣 税抜き1800円 2013年9月27日初版発行 ISBN978-4-641-00910-3
*主要な法律を収録。盗聴法ももちろんあります。


『法学教室 判例セレクト'86〜'00』 有斐閣 税抜き3200円 ISBN4-641-02776-5 2002年3月25日発行
「検証許可状に基づく電話盗聴の合憲性」立山紘毅
*『法学教室』誌(第17回参照)別冊付録の単行本化。基本的に通説(この例では盗聴合憲)に沿った内容だが、立山氏は盗聴に批判的。


『検事総長の回想 秋霜烈日』 伊藤栄樹(しげき)著 朝日新聞社 税抜き1000円 1988年7月10日初版発行
*元検事総長の回顧録。「よその国の話」ととぼけているものの、明らかに共産党緒方靖夫氏宅盗聴事件を指して「検察は、警察に勝てるか。どうも必ず勝てるとは言えなさそうだ。(中略)事件は、一人の起訴者も出さないで終わってしまった。」(166頁)と書いています。検察のトップが何と気弱な事を! と突っ込みを入れようにも、伊藤氏は本の出る前に死んでしまったので永久に不可能になりました。なお、現在は『検事総長の回想』と改題して文庫版が出ています。


『裁判官は訴える! 私たちの大疑問』 日本裁判官ネットワーク著 講談社 税抜き1800円 1999年9月18日初版発行 ISBN4-06-209818-0
*寺西判事補事件についての論考があります。ただし盗聴法自体の賛否には触れていません。現在品切れ。


『全裁判官経歴総覧 第四版 期別異動一覧編』 日本民主法律家協会・司法制度委員会編著 公人社 税抜き10000円 2004年8月10日初版発行 ISBN4-86162-003-1
*日本国憲法下に於ける、2003[平成15]年12月31日現在までの全裁判官の氏名、生年月日、学歴(大学のみ)、裁判所での異動経歴を網羅。異動が表になっているので、裁判官の判決と照らし合わせれば、どんな判決を出した裁判官が出世し、また左遷されたかが分かるという次第。


『明治・大正・昭和・平成 エピソードで綴る国会の100年』 前田英昭著 原書房 税抜き2718円 1990年11月30日初版発行 ISBN4-562-02159-4
*国会の歴史、エピソード、審議や採決の先例など。


『拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる』 関岡英之著 文藝春秋 文春新書 2004年4月20日第1刷発行 ISBN4-16-660376-0 *アメリカ合衆国が、日本に毎年出している「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書(2003年までは「日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本政府への米国政府の年次改革要望書」。2008年版日本語仮訳http://japan.usembassy.gov/pdfs/wwwf-regref20081015.pdf)の内容と実態。一応両国が相互に出していますが(日本からの2008年度版は http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/keizai/pdfs/kisei08_yobo.pdf)、
実際は米国がイニシアティブ(initiative、主導権)を握り、日本の内政に詳細に介入。米国の従属化がシステム化され、日本の立法や規制緩和などに反映されています。当然、通信政策も………………………………………………。


『すべては傍受されている 米国国家安全保障局の正体』 ジェイムズ=バムフォード著 滝澤一郎訳 角川書店 税抜き3333円 2003年3月25日初版発行 ISBN4-04-791442-8
*アメリカ国家安全保障局(NSA)とそのかかわった盗聴、謀略、戦争などを詳しく取材。原著"Body of Secrets: Anatomy of the Ultra-Secret National Security Agency"にあった参考文献、索引は訳出されていません。


!『暴露――スノーデンが私に託したファイル』 グレン=グリーンウォルド著 田口俊樹・濱野大道・武藤陽生訳 新潮社 税抜き1700円 2014年5月13日初版発行 ISBN978-4-10-506691-8
*アメリカ国家安全保障局(NSA)の盗聴を暴露したエドワード=スノーデン氏の取材記と、スノーデン氏が暴露した情報の一部。グリーンウォルド氏は「大量監視のかわりとして、対象を限定した諜報活動――実際に不正行為に関わった確かな証拠がある人間だけに向けた監視――をおこなうべき」(同書p376)と主張。


!『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実』 ルーク=ハーディング著 三木俊哉訳 日経BP社 税抜き1800円 2014年5月20日第1版第1刷発行 ISBN978-4-8222-5021-8
*こちらはスノーデン氏の暴露を最も積極的に記事にしたイギリス『Guardian』特派員による内容。NSAはもちろん、英政府通信本部(GCHQ)にも大きなページを割いています。グリーンウォルド氏との立場の違いも読み取れます。


『ゴルゴ13 神の耳・エシュロン 144巻』 さいとう・たかを リイド社 税抜き524円 2007年5月5日初版発行 ISBN978-4-8458-3005-3
*国際的殺し屋・ゴルゴ13を主人公とした長編漫画。本巻のサブタイトルにもなっているエピソードで、エシェロン(エシュロン)を扱っています。


『情報学事典』 北川高嗣・須藤修・西垣通・浜田純一・吉見俊哉・米本昌平編 弘文堂 税抜き19500円 2002年6月15日初版発行 ISBN4-335-55081-2
*情報基礎・法・政策・経済・文化・情報工学・情報科学・生物学から教育・福祉・軍事・芸術・宗教・物理学・人類学などの情報複合領域まで情報に関する全分野を網羅した事典。本編で使用した項目と執筆者は以下の通りです。
「通信の秘密」浜田純一、「通信傍受法(盗聴法)」堀部政男、「プライバシー」棟居快行、「プライバシーの権利」松井茂記


『國史大辭典』(国史大辞典) 国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 全15巻(15巻のみ3分冊)1〜14巻各税抜き16000円、15巻上中下とも税抜き12000円、全17冊セット税抜き260000円
*「歴史編」で使用しました。全項目署名原稿で、専門家にも愛用されています。本編で使用した項目と執筆者は以下の通りです。
「思想犯保護法」小田中聰樹、「創価学会」村上重良、「治安維持法」奥平康弘、「治安警察法」大日方純夫、「天皇機関説」家永三郎、「天皇機関説問題」鳥海靖、「特別高等警察」大日方純夫、「東久邇稔彦」藤原彰、「東久邇宮内閣」波多野澄雄、「蓑田胸喜」鈴木正節、「美濃部達吉」長尾竜一、「山本宣治」佐佐木敏二、「山本宣治暗殺事件」佐佐木敏二。


『マイペディア PC Success版』 制作:日立デジタル平凡社 販売:デアゴスティーニ・ジャパン 税込み500円(週刊誌『PC Success』2000年2月8日号付録)電子百科事典 機種:Windows95以降、またはWindows NT Workstation4.0以降動作環境:Pentium75MHz以上のCPU(推奨Pentium133MHz以上) 16MB以上のメインメモリ(推奨32MB以上) 640×480ドット・256色が表示可能なグラフィック(推奨800×600ドット・65536色以上) Windows95対応のPCM音源およびMIDI音源 倍速以上のCD-ROMドライブ(推奨4倍速以上) ハードディスク空き容量30MB以上
*これも歴史編で利用。雑誌の付録だけに大幅に機能が制限されていますが(データのコピーや印刷が出来ないなど)、なかなか便利です。


『ブリタニカ国際大百科事典 電子ブック小項目版』 TBSブリタニカ


『岩波ブックレット シリーズ昭和史 No.15 年表 昭和史』 中村政則編 岩波書店 税抜き300円


『評傳 宮武外骨』 木本至著 社会思想社 ISBN4-390-50179-8
*外骨その人が関係したというよりも、簑田胸喜氏のエピソードの出典なので。


『日経パソコン デジタル・IT用語事典』 日経パソコン編集部編 発行:日経BP社 発売: 日経BP出版センター 税抜き二六〇〇円 2012年9月13日初版発行 ISBN978-4-8222-6956-2
*2012年、『日経パソコン新語辞典』より改題。専門用語用に使用しました。付属のCD-ROM(Windows専用)には、書籍で割愛した用語も収録されています。


 [後書きの後書き]
 ようやく終わりました。本当は軽く触れて、反論や質問があったらその都度返事をした方が掲示板には良かったのですが、勢いでこんなに長くなってしまいました。簡単に反論出来ない分量になってしまったのは私の失敗です。これは全て私の性分です。鷹月氏を始め、皆様にはご迷惑をお掛けしました。その代わり、盗聴法の問題点については一通り触れられたはずです。特に、本格的な盗聴法成立年表はこれが初めてだといささか自負しています。ここまで読んで戴き、本当にありがとうございました。

 本当の最後に、国会議事録から盗聴法成立の瞬間を引用して、この盗聴法シリーズを一応の完結とします。このまま"Bad End"とならず、盗聴法の廃止という"Happy End"が来ることを、私は願って止みません。


(1999[平成11]年8月12日、第145回通常国会参議院本会議。「三案」とは盗聴法案を含む組織犯罪対策三法案のこと)


○議長斎藤十朗君) これより三案を一括して採決いたします。
 足立良平君外八十九名より、表決は記名投票をもって行われたいとの要求が提出されております。
 現在の出席議員の五分の一以上に達しているものと認めます。
 よって、表決は記名投票をもって行います。三案に賛成の諸君は白色票を、反対の諸君は青色票を、御登壇の上、御投票を願います。
 議場の閉鎖を命じます。氏名点呼を行います。
   〔議場閉鎖〕
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○議長斎藤十朗君) 投票漏れはございませんか。──まだ投票をされていない諸君は速やかに御投票ください。──速やかに御投票願います。──速やかに御投票願います。──木俣君、立ちどまらないように。──速やかに御投票ください。前へ歩いてください。──速やかに御投票ください。──速やかに御投票ください。どうぞ前へ出てください。──どうぞ投票してください。どうぞ。──投票願います、どうぞ。──投票が終わったら降壇してください。投票が終わったら降壇してください。ここは議長の許可がなければ登れないところです。どうぞ、さっさとおりてください。──投票が終わったら降壇してください、速やかに。──どうぞ速やかにおりてください、そこは。理事の皆さんの通路でもありますしね。どうぞ。──ここは議長の許可がないと登れないところですからね。──用が済んだら直ちに降壇してください。──速やかに御投票願います。速やかに御投票願います。──投票が終わった皆さんは速やかに降壇してください。──速やかに御投票願います。──速やかに御投票願います。──速やかに御投票願います。──速やかに御投票願います。──速やかに御投票ください。──どうぞ順次御投票ください。──どうぞ、どうぞ。──御投票ください。──速やかに御投票ください。──どうぞ歩いてください、一歩一歩前へ。──歩いて。歩いて、歩いて。右、左、右、左。──速やかに御投票願います。──進む方向へ真っすぐ歩いてください。──どうぞ投票してください。──御苦労さま。──はい、速やかに御投票願います。──投票箱の方へ向かって歩いてください、あさっての方を向いているんじゃなくて。──後ろから押してあげてください。──速やかに御投票願います。立ちどまらないでください。後ろが渋滞していますから、立ちどまらないでください。一時停止禁止です。方向が違いますよ。小池君、方向が違います。──どうぞ御投票いただきますように。お疲れでしょうから、速くお歩きになった方が。──投票が終わりましたら、どうぞ早くおりてください。事は済んだんだからさっさとやったらいいですよ。──もう一歩です。もう一歩です。──どうぞ投票してください。──どうぞ投票してください。──速やかに投票してください。どうぞ歩いてください。礼なんかしていないでいいから歩いて、前へ歩いて。──速やかに御投票願います。──そっちの方向じゃないですよ、こっちの方向。──投票してください。──投票してください。──もう一歩前へ出て。──投票してください。──投票してください。──速やかに御投票ください。──速やかに投票してください。──投票してください。──速やかに投票願います。──このままでいきますと投票時間を制限せざるを得なくなります。(拍手)ですから早く投票してください。──ですから早く投票してください。──速やかに御投票願います。──速やかに御投票ください。どうぞ前へ進んでください。──もう少し早く。──どうぞ前へお進みください。もう三歩お進みください。──どうぞ投票してください。──投票してください。──投票してください、手を前へ出して。──速やかに御投票ください。──御投票ください。どうぞ。どうぞ。──御投票ください。──速やかに御投票願います。──早く御投票いただきませんと、投票時間の制限をせざるを得なくなります。どうぞ投票してください。──速やかに御投票ください。──御投票ください。──速やかに御投票願います。──速やかに御投票願います。──御投票願います。──速やかに御投票願います。──速やかに御投票願います。──どうぞ御投票ください。──どうぞ御投票ください。──速やかに御投票願います。──速やかに御投票願います。前へ歩いて。──歩いて、歩いて。──御投票願います。──御投票願います。どうぞ前へお進みください。──速やかに御投票願います。前へ歩いてください。前進してください。もう一歩。もう一歩。──前進してください。──もう一歩出てください。──前進してください。──速やかに御投票願います。──どうぞ御投票願います。──速やかに御投票願います。──前へ進んでください。──御投票願います。どうぞ投票してください。──御投票願います。どうぞ、どうぞ、どうぞ渡してください。渡してください。──投票してください。照屋君、照屋君、照屋君、照屋君、投票してください。──どうぞ投票してください。木札を渡してください。──どうぞ、もういいでしょう。──どうぞ。──早く渡して、早く。──どうぞ投票してください。
 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○議長斎藤十朗君) これより開票いたします。投票を参事に計算させます。議場の開鎖を命じます。
   〔議場開鎖〕
   〔参事投票を計算〕
○議長斎藤十朗君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数        二百四十一票
  白色票          百四十二票
  青色票           九十九票
 よって、三案は可決されました。(拍手)
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
○議長斎藤十朗君) このまましばらくお待ちください。
 ただいま理事が協議中でございます。しばらくお待ちください。
 これにて午後三時まで休憩いたします。
   午後二時二分休憩

シリーズ20に戻る
シリーズ22・人物索引に進む
本文目次に戻る
盗聴法について考えるに戻る