盗聴法(通信傍受法)に関する調査 第23回参議院議員通常選挙立候補政党・政治団体編


盗聴法(通信傍受法)に関する調査 送付した文面(全文)
調査(アンケート)を送付した政党・政治団体(50音順。政党・政治団体名のリンク先に回答が載っています)
参議院議員通常選挙立候補
政党・政治団体名公式サイト
維新政党・新風
打出党
沖縄社会大衆党
減税日本
幸福実現党
公明党
財政再建党
埼玉の未来を創る会(7/8回答)
社会民主党
自由民主党
新党大地
スマイル党
生活の党
世界経済共同体党
二十一世紀日本維新会
日本維新の会
日本共産党(7/4回答)
みたまやま政策研究会
みどりの風
緑の党グリーンズジャパン
民主党
みんなの党
その他
政党・政治団体名公式サイト
*新党改革
**せつお会
**なかよしの党

*国会議員を有するが、候補擁立を見送った党派です。
**参院選での擁立を断念しましたが、既にアンケートを送付済です。


 質問事項は以下の通りです。読者編・2012年衆議院議員総選挙編と比べ、一部の項目を加筆修正し、また追加した質問もあります。ただし、掲載の可否を問う項目は省略しました。
 送付先は、第23回参院選に立候補を予定している全ての政党・政治団体、および7月1日現在国会議員のいる政党・政治団体です。
 7月2日以降、回答の寄せられた政党・政治団体から順次掲載します。掲載は五十音順です。一応の最終締切は7月15日ですが、以降でも回答をいただければ掲載します。
 なお、公職選挙法改正で選挙中の論評が合法化されましたが、投票終了までは論評を加えず公開します。


盗聴法(通信傍受法)に関する調査 送付した文面(個人情報・送付先一覧は省略)

盗聴法(通信傍受法)に関する調査

 拝啓 参議院議員選挙に立候補され、日々のご健闘に敬意を表します。

 私は、犯罪捜査のための通信傍受に関する法律、通称盗聴法(通信傍受法)について批判的立場から研究し、その動向を追跡するサイトを公開している有権者です。
(http://murasame.s42.xrea.com/index.html)

 盗聴法(通信傍受法)成立から、間もなく14年が経ちます。
 盗聴法(通信傍受法)の内容については、賛否両論から大いに議論され、また、成立直後に警察不祥事が相次いで明らかになるなど、その後も法の是非について議論が絶えませんでした。特に、急速に普及した、インターネットなど電子通信に対する悪影響が心配されました。
 その後、盗聴法(通信傍受法)廃止論が根強くある一方、共謀罪や児童ポルノ取り締まり、組織犯罪対策などに関連し、より強化すべきとの意見も挙がっています。
 「法制審議会−新時代の刑事司法制度特別部会」では、取調可視化導入と並行して通信傍受(盗聴)拡大が議論され、対象罪状の追加、現行法で規定されている立会人省略などが提案されました。
 また、法案審議でも通信傍受(盗聴)の先進国として言及されたアメリカでは、今年になってエドワード=スノーデン氏によって、アメリカ国家安全保障局(NSA)による、大規模なネット、電話など通信情報を収集・監視している実態の一端が明らかになりました。Apple、Facebook、Google、Microsoft、Yahoo!、YouTubeなど通信大手9社に協力させた「PRISM」を構築し、英紙『Guardian』によると在米日本大使館も盗聴の対象だったと報じられています。イギリスの政府通信本部(GCHQ)もG20などで盗聴を行ったと報じられ、その他の国・地域による盗聴も随時報じられています。
 諸外国・地域による大規模な盗聴は、情報収集それ自体の脅威と、日本における盗聴(通信傍受)拡大の行き着く先を想像させます。しかし、選挙の争点にはほとんど取り上げられていません。私はこのことを深く憂慮しています。

 そこで、本件について、皆様のお考えを伺いたく、2012年(平成24年)の衆議院議員総選挙に引き続き、参議院選挙に候補を擁立する予定の政党・政治団体、および7月1日現在国会議員を擁する政党・政治団体に対し、メールまたは封書でアンケートを実施することといたしました。
 送付先の一覧は、以下の政党・政治団体を予定しています(五十音順)。最新の送付先は、
http://murasame.s42.xrea.com/question/reply_councillors2013.htm#listを参照下さい。

【(五十音順、敬称略)維新政党・新風、沖縄社会大衆党、減税日本、幸福実現党、公明党、財政再建党、社会民主党、自由民主党、新党改革、新党大地、生活の党、世界経済共同体党、せつお会、なかよしの党、二十一世紀日本維新会、日本維新の会、日本共産党、みどりの風、緑の党グリーンズジャパン、民主党、みんなの党】

 お寄せいただきましたご回答は、インターネット上のホームページ(http://murasame.s42.xrea.com/index.html)等で公開し、参議院選挙での各自の投票その他の参考資料とさせていただきます。また、漫画を中心とした同人誌即売会「コミックマーケット84」(http://www.comiket.co.jp/、リンク先への問い合わせはご遠慮下さい)に参加をした際は、調査結果を頒布する予定です(2013/8/12参加予定)。
 多忙とは存じますが、ご協力頂ければ幸いです。ただし、公示当日までに新たな政党・政治団体が立候補を行った場合、調査対象に追加する場合があることを、あらかじめ御了承下さい。また、アンケート送付後に立候補を断念しても、回答いただければ掲載します。

 また、ご回答は、集計・公開の都合上、7月13日(土)を締切とさせていただきます。ただし、これ以降の到着でも、投票日前日まで、または開票後に極力速やかに公開する予定です。開票までは一切の論評は付けない予定です。
 回答できない、あるいは回答はできるが、内容の公開・頒布はできない場合でも、理由を添えて頂ければ、その理由を代わりに掲載させていただきます。また、一部のみの回答でも構いません。

 なお、ご記入にあたり、以下のURLも参考にしていただければ幸いです。

犯罪捜査のための通信傍受に関する法律
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H11/H11HO137.html
サイバー犯罪に関する条約
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/treaty159_4a.pdf
法制審議会−新時代の刑事司法制度特別部会
http://www.moj.go.jp/shingi1/shingi03500012.html
Edward Snowden: the whistleblower behind the NSA surveillance revelations Monday 10 June 2013
(英ガーディアン紙によるスノーデン氏インタビュー、英語)
http://www.guardian.co.uk/world/2013/jun/09/edward-snowden-nsa-whistleblower-surveillance

 末筆になりましたが、貴党のご健闘をお祈りしています。                敬具

2013(平成25)年7月1日
                  「盗聴法について考える」管理人
                     K・MURASAME(上野 良樹)
                     letssaga@■gmail.com ※お手数ですが、業者よけの■を外して下さい。



追伸
昨年行いました衆議院議員総選挙時の調査で、最新送付先のアドレスを間違えていました。正しくは
http://murasame.s42.xrea.com/question/reply_representatives2012.htm#list です。訂正すると共に、ご迷惑を掛けた事をお詫びします。

-------------------アンケートはここから-------------------
質問2以下については、貴党のお考えにもっとも近い選択肢をお選び下さい。
回答の理由、選択肢以外の回答、その他の意見等がある場合には、ご自由に
記入して下さい。

Q1,アンケートご回答者について
政党または団体名と、ご回答いただいた担当者名・役職をご記入下さい。
(
                             )

Q2,盗聴法(通信傍受法)について、どの程度知っていますか。
1よく知っている 2ある程度は知っている 3聞いたことはある
4知らない 5その他

Q3,盗聴法(通信傍受法)について賛成ですか、それとも反対ですか。 
 1賛成 2どちらかといえば賛成 3反対 4どちらかといえば反対
 5その他(                            )
 6分からない 

Q4,問3で、「賛成」「どちらかといえば賛成」と回答された方にのみお聞きします。
その理由を教えてください。(複数回答可)
 1犯罪の摘発に役立つから 2犯罪の抑止力になるから
 3欧米各国にある制度だから 4国防を含めた治安維持に役立つから
 5インターネット規制に役立つから 6反政府的な思想を取り締まれるから
 7暴力団など、組織犯罪対策に有効だから 8国際組織犯罪に有効だから
 8その他(                            )
 9分からない

Q5,問3で、「反対」「どちらかといえば反対」と回答された方にのみお聞きします。
その理由を教えてください。(複数回答可)
 1犯罪に関係がない通信も聞かれる恐れがあるから
 2警察などに監視されているような気がするから
 3令状を出す裁判所のチェック機能に疑問があるから
 4インターネットが規制されるから 5反政府的な思想が取り締まられるから
 6暴力団など、組織犯罪対策に有効でないから 7国際組織犯罪に有効ではないから
 8その他(                            )
 9分からない

Q6,盗聴法(通信傍受法)について、普段どう呼んでいますか。
 1盗聴法 2通信傍受法 3組織犯罪対策法
 4犯罪捜査のための通信傍受に関する法律 5秘聴法 6傍聴法
 7その他(             ) 8特に決めていない 9分からない

Q7,盗聴法(通信傍受法)について、組織犯罪対策に効果があったと思いますか。
それとも、なかったと思いますか。
 1適正な効果があった 2効果はあったが、十分ではなかった
 3効果はないが、他の犯罪に効果があった 4全く効果はなかった
 5その他(                    ) 6分からない

Q8,盗聴法(通信傍受法)はインターネットや携帯電話など、コンピュータ通信が
対象に含まれています。このことは、コンピュータ通信にとって、よい影響があったと
思いますか。それとも、悪い影響があったと思いますか。
 1よい影響があった 2どちらかといえば、よい影響があった
 3どちらかといえば、悪い影響があった 4悪い影響があった 5どちらの影響もなかった
 6その他(                            )
 7分からない

Q9,警察が盗聴(通信傍受)を行うことについては、どう考えますか。
 1今のままでよい 2警察以外に移すべきである 3盗聴(通信傍受)自体に反対である
 4その他(                   ) 5分からない

Q10,盗聴法(通信傍受法)第一条には「数人の共謀によって実行される」組織犯罪対策の
法律とありますが、数人とは二人以上を指します(衆議院法務委員会(1999[平成11]年5月21日)・
法務省の松尾邦弘刑事局長答弁)。このことはご存じですか。
 1知らない 2知っている

Q11,『官報』2001[平成13]年7月13日号に、警察が盗聴法(通信傍受法)に基づき使用する
仮メールボックス仕様書が掲載されています。これは盗聴(傍受)対象者が使用する
プロバイダ(接続業者)のインターネット専用線を仮メールボックスに経由させ、対象者を含む
全てのメールを技術的には盗聴(傍受)可能にできるものです。このことはご存じですか。
 1知らない 2知っている

Q12,盗聴法(通信傍受法)は日本國憲法上、合憲と思いますか。それとも、違憲と思いますか。
 1合憲だと思う 2違憲だと思う 3どちらとも言えない 4その他(               )
 5分からない

Q13,盗聴法(通信傍受法)に関して、憲法は改正すべきですか、それともすべきではないと思いますか。
 1合憲なので、改憲の必要はない 2合憲だが、改憲してさらに盗聴(通信傍受)を容易にすべきである
 3合憲なので、改憲して憲法で禁止すべきである 4違憲なので、改憲の必要はない
 5違憲なので、改憲して盗聴(通信傍受)を合憲化すべきである
 6その他(                              ) 7分からない

Q14,憲法二十一条にある通信の秘密不可侵についておたずねします。この規定は維持すべきでしょうか、それとも改変すべきでしょうか。
 1維持すべきである 2改憲し、憲法で制限を明記すべきである
 3改憲し、憲法で権利をより強調すべきである
 4改憲し、プライバシー権を創設してその中に統合すべきである
 5その他(                                   )
 6分からない

Q15,盗聴法(通信傍受法)の今後について、どうすれば良いと思いますか。
 1より積極的に盗聴(通信傍受)を行うべきである
 2もっと盗聴(通信傍受)の制限を厳しくするべきである 3今のままで良い
 4廃止するべきである 5その他(                            )
 6分からない

Q16,問15で、1と回答された方のみお聞きします。盗聴(通信傍受)をどのように拡大するべきか、
具体的に挙げて下さい。なお、1-13,21-23は法制審議会で言及されています(複数回答可)
 1窃盗を対象にする 2強盗を対象にする 3児童ポルノを対象にする
 4振り込めなど、詐欺を対象にする 5恐喝を対象にする 6逮捕・監禁を対象にする
 7略取・誘拐を対象にする 8ヤミ金を対象にする 9人身取引(売買)を対象にする
 10暴力団関連で、部外者を巻き込む恐れのある放火・傷害致死・爆発物使用などを対象にする
 11賭博を対象にする 12マネー・ロンダリングを対象にする 13テロを対象にする
 14内乱を対象にする 15思想犯を対象にする 16個人犯罪を対象にする
 17著作権法違反を対象にする 18その他の犯罪を対象にする(                   
                                              )
 19令状で許可される盗聴(通信傍受)期間を延長する 20無令状での盗聴(通信傍受)を可能にする
 21立会人の義務付けを無くす 22スポット盗聴(通信傍受)をいったん全通信を記録後、事後的に行うものにする
 23盗聴(通信傍受)機器を捜査対象に仕掛けられるようにする
 24現在禁止されている、医師、歯科医師、助産師、看護師、弁護士、弁理士、公証人、宗教者の
業務に対する盗聴(通信傍受)の全部または一部を解禁する
(一部の対象:                        )
 25その他(                                       )
 26分からない

Q17,問15で、2と回答された方のみお聞きします。盗聴(通信傍受)を
どのように縮小するべきか、具体的に挙げて下さい。(複数回答可)
 1薬物犯罪を対象外にする 2不法出入国を対象外にする  3銃器取り締まりを対象外にする
 4組織犯罪を対象外にする 5別件犯罪の要件を厳しくする 6別件犯罪を対象外にする
 7国会での報告を詳しくする 8立会人に切断権を設ける 9立会人に通信内容閲覧権を設ける
 10時限立法にする 11違法盗聴の罰則を厳しくする
 12令状で許可される盗聴(通信傍受)期間を短縮する
 13現在規制外の、携帯電話・スマートフォンなどの位置情報取得を規制する
 14その他(                          )
 15分からない

Q18,2012年[平成24年]7月3日に批准した「サイバー犯罪に関する条約」第二十一条では、
「通信内容の傍受」について、「必要な立法その他の措置をとる」と定めています。
これについては、どう考えていますか。
 1条約に従い、速やかに盗聴法(通信傍受法)を改正するべきである
 2法改正を行わず、様子を見るべきである 3法改正を行わず、盗聴法(通信傍受法)に
 関する条文では、批准を留保または破棄すべきである 4その他(                )
 5分からない

Q19,同じく、「サイバー犯罪に関する条約」第二十九条では、条約締結国は、
コンピュータ・データの保全を他の締結国に要請することができ、「他の
条約締結国から要請を受けた場合」「締約国は、要請に応ずるに当たり、双罰性を
その保全を行うための条件として要求してはならない」と定めています。要請国の
法で要請可能な罪状ならば、相手国で罪にならない内容でも構わないというもの
ですが、これについては、どう考えていますか。
 1特に構わない 2要請国に合わせ、自国の法も改正する 3法改正を行わず、盗聴法(通信傍受法)に
 関する条文では、批准を留保または破棄すべきである 4その他(                )
 5分からない

Q20,犯罪被疑者の取調可視化についてどうお考えですか。2-3は法制審議会で言及されています。
 1全面的に可視化すべきである
 2原則可視化するが、供述を得られない恐れがある時は例外にすべきである
 3取調側の裁量で、可視化の有無を選択できるようにすべきである
 4可視化すべきではない 5その他(                            )
 6分からない

Q21,法制審議会では、通信傍受(盗聴)の拡大と、取調可視化導入などが合わせて議論されています。両者は連動すべきでしょうか、それとも別々に議論すべきでしょうか。
 1連動して議論すべきである 2個別に議論すべきである
 3その他(                                        )
 4分からない

Q22,諸外国・地域による盗聴(通信傍受)について、どのように対処すべきとお考えですか。
(複数回答可)
 1何もしない 2システム暗号化など、セキュリティを強化する
 3盗聴(通信傍受)に関する教育を進める
 4通信に関わる企業・団体へのチェックを厳しくする
 5対抗して盗聴(通信傍受)を行う 6外交問題として取り上げる
 7コンピュータ・電話によらない通信を利用する
 8その他(


                                                )
 9分からない

Q23,2009年[平成21年]廃案となった組織犯罪処罰法改正案の、いわゆる共謀罪新設についてどうお考えですか。
 1賛成 2反対 3その他(                        )
 4分からない

Q24,参議院選挙において、盗聴法(通信傍受法)をどの程度争点にする
つもりですか(立候補の予定がない場合は、争点にすべきと思いますかと
読み替えてください)。
 1最大の争点にする 2重要な争点の一つにする 3争点の一つにするが、重要ではない
 4争点にするつもりはない 5その他(                        )
 6分からない

Q25,その他、盗聴法(通信傍受法)への見解について、これまでのご回答の
補足も含め、自由にお書き下さい。2012年の衆議院議員総選挙以降、見解の変化などがあれば、
併せてお願いします。
(800字以内)
















-------------------アンケートはここまで-------------------
ありがとうございました。

盗聴法(通信傍受法)に関する読者調査に戻る
本文目次に戻る
盗聴法について考えるに戻る