盗聴法シリーズ(9) 参考資料 盗聴法戦犯議員・裁判官一覧
(Ver.3.7)

最終更新 2014年12月24日

 以下に挙げるのは、盗聴法成立に関わった主な国会議員です。盗聴法は国会で成立した以上、国会で廃止させるしかありません。という訳で以下の方々を指名。盗聴法成立後、衆議院総選挙&最高裁判所判事国民審査が六回、参議院通常選挙が五回行われ、結果を勝敗として載せました。ただし国民審査での対象者は一、三回目です。
この表は
転載自由○焼直し勝手
です。ありとあらゆる場所にばらまいて下さい。文意を歪めない限り、あらゆる方法での利用を歓迎いたします。
 「勝敗」は2000[平成12]年6月25日投開票の第42回衆議院総選挙・第18回最高裁判事国民審査、2001年7月29日の第19回参議院議員通常選挙、2003年11月9日の第43回衆議院総選挙、2004年7月11日の第20回参議院議員通常選挙、2005年9月11日の第44回衆議院総選挙・第20回最高裁判事国民審査、2007年7月29日の第21回参議院議員通常選挙、2009年8月30日の第45回衆議院総選挙、2010年7月11日の第22回参議院選挙、2012年12月16日の第46回衆議院総選挙、2013年7月21日の第23回参議院選挙。
 以上での対象者の結果です。
 落選、又は罷免された候補(判事)は○(勝利)、対象候補は落選したが、代わりに別の盗聴法賛成派が当選した場合は△、対象候補が小選挙区で落選、比例区で復活当選した場合は▲、そして対象者が小選挙区(又は比例単独)で当選した場合、判事の場合は罷免されなければ●(敗北)となります。−は非改選または未指定、空白は不出馬です。
 衆議院議員は左から第42回、43回、44回、45回、46回、47回の結果、参議院議員は同じく19回、20回、21回、22回、23回の結果となります。ただし、鞍替え立候補した議員は、その都度成績を記録しています。

総合勝敗
2000〜2001年:7勝43敗2判定負け1引き分け 2003〜2004年:6勝35敗2判定負け 2005〜2007年:1勝31敗1判定負け2引き分け 2009〜2010年:10勝21敗1判定負け
国会議員 衆議院2000年:6勝35敗2判定負け1引き分け 2003年:3勝32敗2判定負け 2005年:0勝30敗1判定負け1引き分け 2009年:8勝20敗1判定負け2 2012年:0勝19敗1引き分け 2014年:1勝16敗2引き分け
参議院2001年:1勝4敗 2004年:3勝3敗 2007年:1勝1敗1引き分け 2010年:2勝1敗 2013年:0勝1敗
裁判官2000年:0勝4敗 2005年:0勝1敗


宮崎学氏ホームページ「インターネットの敵」指定候補(現在7名)
衆議院2000年:1勝2敗 2003年:0勝2敗1判定負け 2005年:0勝2敗1引き分け 2009年:2勝0敗1判定負け 参議院2001年:1勝0敗 2004年:2勝0敗 2010年:1勝0敗
勝敗番号氏  名所属衆参  選挙区  改選
(任期満了)
備考
○▲●▲ 1与謝野 馨自民(*1)衆議院東京1区(引退)マスコミ行脚
−    ○ 2平野 貞夫自由(*6)衆議院比例 東北
(盗聴法成立時は
参議院 比例区)
(落選中)小沢氏知恵袋
−○  3服部三男雄自民参議院奈良(落選中)法務委員理事
○○  4鈴木 正孝自民参議院比例区(落選中)法務委員理事・緊急動議2
 5(不明)
●●△○○ 6八代 英太自民(*2)衆議院比例 北海道(落選中)法務委員理事
●●●○ 7杉浦 正健自民衆議院愛知12区(引退)法務委員長
(*1)2010[平成22]年4月10日、離党して平沼赳夫氏らとたちあがれ日本を結党。
(*2)第44回総選挙では、郵政造反で自民党公認が得られず、無所属。第45回総選挙では新党大地に、第22回参院選では民主党に移籍。



「盗聴法に反対する市民連絡会」による落選指定候補
(現在4名、他の3名は上のリスト収録の衆議院議員)

衆議院2000年:0勝1判定負け 2003年:0勝1敗 2005年:0勝1敗 2009年:1勝0敗 2012年:0勝1敗 2014年:0勝1敗
勝敗番号氏  名所属衆参  選挙区  改選
(任期満了)
備考
▲●●○●● 1上田 勇公明衆議院神奈川6区2018年12月法務委員理事


未指定の盗聴法推進者&戦犯有力候補
(ただし、以下のうち衆議院の法務委員関連は宮崎学氏ホームページ内
「情報ファシズム推進・反推進派議員名簿」で取り上げています)

衆議院2000年:5勝28敗1引き分け1判定負け 2003年:4勝28敗1判定負け 2005年:0勝27敗1判定負け 2009年:5勝20敗 2012年:0勝18敗1引き分け 2014年:0勝16敗2引き分け
参議院2001年:0勝4敗 2004年:1勝3敗 2007年:1勝1敗1引き分け 2010年:1勝1敗 2013年:0勝1敗
勝敗番号氏  名所属衆参 選挙区 改選
(任期満了)
備考
●●●●●● 1亀井 静香自民(*1)衆議院広島6区2018年12月元警察官僚
●●●●●● 2平沢 勝榮自民衆議院東京17区2018年12月元警察官僚
●●●●●● 3平沼 赳夫自民(*1)(*10)衆議院岡山3区2018年12月テレビ朝日に圧力
●○●●●● 4山本 幸三自民衆議院福岡11区2018年12月法務委員理事
●●●●●● 5山本 有二自民衆議院高知3区2018年12月法務委員理事
●●●●●● 6菅 義偉自民衆議院神奈川2区2018年12月法務委員
●●●●●● 7河村 建夫自民衆議院山口3区2018年12月法務委員
●●●○●● 8保岡 興治自民衆議院鹿児島1区2018年12月法務委員
●●●●●△ 9渡辺 喜美自民(*8)衆議院栃木3区(落選中)法務委員
●−●−●10世耕 弘成自民参議院和歌山2019年7月法務委員
−○ 11仲道 俊哉自民参議院大分(落選中)法務委員
●−△○12保坂 三蔵自民参議院東京(落選中)野次1
○○ 13栗原 裕康自民(*1)衆議院静岡6区(落選中)(*7)ホームページ
●●●●●●14河野 太郎
(*4)
自民衆議院神奈川15区2018年12月ホームページ
●●●●●●15鳩山 邦夫
(*4)
自民衆議院福岡6区2018年12月元文相
●●●●●●16安倍 晋三
(*4)
自民衆議院山口4区2018年12月党国対副委員長・法務担当(のち首相)
●●●●●●17小沢 一郎自由(*6)衆議院岩手4区2018年12月党首
●●●●●●18野田 毅自由(*2)衆議院比例 九州2018年12月自治相
●●●●●●19二階 俊博自由(*2)衆議院和歌山3区2018年12月党国対委員長
●●●20達増 拓也自由衆議院岩手1区(知事選のため辞職)(*9)法務委員理事
▲●▲○●△21西村 眞悟自由(*10)衆議院大阪16区(落選中)朝生の発言
−●−●−22荒木 清寛公明参議院比例区2016年7月法務委員長
●●●●●●23漆原 良夫公明衆議院比例 北陸信越2018年12月法務委員
●●●●●●24園田 博之無所属(*10)衆議院熊本4区2018年12月法務委員

(*1)選挙で自民党公認が得られず、無所属での出馬。栗原氏以外は党に造反して郵政民営化法案に反対したことによる。亀井氏は現在無所属、平沼氏は次世代の党。
(*2)「保守党」を結成し自由党から分離独立。また、安部基雄氏は、参院選でいったん自民党の公認を受けたが、結局出馬を取りやめた。
(*3)2003年総選挙で引退した奥野誠亮氏の勝敗はこちらにカウント。
(*4)2000年総選挙では指定せず。ただし、河野、臼井、鳩山、安倍晋三氏は不注意による指定漏れで、小泉氏は首相就任後の業績により追加。勝敗数にはこの5名(4敗)を含まない。安倍氏は第45回総選挙に際し追加。
(*5)自由党は、2003[平成15]年9月26日に民主党に合流。
(*6)現在は生活の党。
(*7)2008年10月26日、沼津市長選で当選。
(*8)現在は無所属。
(*9)2007年4月8日、岩手県知事選で当選。
(*10)現在は次世代の党。


備考1:既に引退を表明している宮崎氏未指定の盗聴法推進者&戦犯有力候補
氏名の下の()内は同じ選挙区で立候補する後継候補です。

0勝3敗
勝敗番号氏  名所属衆参  選挙区  改選
(任期満了)
備考
 1小渕 恵三
(小渕 優子)
自民衆議院群馬5区(2018年12月)首相(故人)
 2竹下 登
(竹下 亘)
自民衆議院島根2区(2018年12月)元首相
 3岡野 裕自民参議院比例(引退、死去)法務委員・
議院運営委員長
 4左藤 恵
(左藤 章)
自民衆議院大阪2区(引退。子は2018年12月)法務委員・
元法務相
 5権藤 恒夫自由衆議院比例 九州(引退、死去)法務委員
 6小沢 辰男改革衆議院比例 北陸信越(引退、死去)党代表
 7鯨岡 兵輔無所属衆議院比例 東京(引退、死去)法務委員・
現在は自民
 8大森 礼子公明参議院比例区(引退)法務委員理事
 9奥野 誠亮
(奥野 信亮)
自民衆議院奈良3区(引退。子は2018年12月)法務委員・元法務相
10野中 広務自民衆議院京都4区(引退)内閣官房長官
11中曾根康弘自民衆議院比例 北関東(出馬断念)元首相
●●12西田 司自民衆議院比例 四国(引退)法務委員・元自治相
− 13有馬 朗人自民参議院比例区(引退)文相・科技庁長官・
法務委員
△ 14加藤 卓二自民衆議院埼玉11区(落選中、死去)法務委員
○ 15安倍 基雄自由(*2)衆議院比例 東海(落選中、死去)法務委員
− 16斎藤 十朗無所属参議院三重(引退)議長
●●17橋本龍太郎
(橋本 岳)
自民衆議院岡山4区(引退、死去。子は2018年12月)元首相(故人)
●●18中村正三郎自民衆議院千葉12区(引退)元法務相
●− 19陣内 孝雄自民参議院佐賀(引退)法務相
●− 20竹山 裕自民参議院静岡(引退)法務委員
●− 21阿部 正俊自民参議院山形(引退)法務委員
−  22井上 裕自民参議院千葉(辞職、死去)法務委員
−●●23小泉純一郎(*4)
(小泉進次郎)
自民衆議院神奈川11区(2018年12月)元厚生大臣(のち首相)
●● 24橘 康太郎自民衆議院比例 北陸信越(引退、死去)法務委員理事・
緊急動議1
○▲●25小杉 隆自民衆議院東京5区2009年8月法務委員・元文相
●○●26臼井日出男(*4)
(臼井 正一)
自民衆議院千葉1区(引退。子は千葉県議)党総務会副会長
(のち法務相)
●●●○27笹川 堯自民衆議院群馬2区(引退)法務委員
●●●●28神崎 武法公明衆議院比例 九州(引退)党代表
−●−●29>浜四津敏子公明参議院比例区(引退)歯止めが利く?
−●−●30南野知惠子自民参議院比例区(引退)野次2
○○●○31深谷 隆司自民衆議院東京2区(引退)坂本事件は防げた?
○●○32草川 昭三公明参議院比例区
(盗聴法成立時は
衆議院 愛知6区)
(引退)党国対委員長
●●●○33冬柴 鐵三公明衆議院兵庫8区(死去)党幹事長
●●●●34森 喜朗自民衆議院石川2区(引退)党幹事長(のち首相)
●●●●35古賀 誠自民衆議院福岡7区2013年8月党国対委員長
●●●●△36加藤 紘一
(加藤 鮎子)
自民衆議院山形4区(引退、子は2018年12月)法務委員・
元党幹事長

*宮崎氏未指定議員の選考基準は、


 1,盗聴法成立に、直接関わった。

 2,自自公連立を推進した。

 3,盗聴法成立で、利益を得る可能性がある。

 4,その他、特に不適切な発言や行動があった。

 です。それぞれ重複する議員も多いのですが、たとえば1は法務委員の皆さん。もちろん、平より理事、理事より委員長の方が罪が重いと言えます。盗聴法成立時には法務委員でなかった与謝野氏もこの中に入るでしょう。2は各党の首脳と国対委員長。3は元警察官僚。4は野次を飛ばした保坂三蔵氏と南野氏、牛歩の邪魔をした斎藤氏が代表例です。
*リンクは本人のホームページへの物です。
 比例区の方でかっこ内の選挙区は、次期選挙に出馬予定のものです。改選時期についてですが、衆議院の場合、解散があれば任期満了前でも選挙となります(今回は2009年7月21日に解散、8月30日に投票予定です)。また、「自分の選挙区がどこか分かんないよ」と言われる方は、
「Wikipedia」の衆議院小選挙区制選挙区一覧(
http://ja.wikipedia.org/wiki/衆議院小選挙区制選挙区一覧
に、市町村合併を反映した区割りが載っています。

 このうち、野党議員の戦犯は武士の情け(笑)で今回は省きました。なお、肩書きは盗聴法成立時のもので、現在はほとんど変わっています。特に、委員会の委員は内閣交代・改造による変動が激しいです。首相就任など特殊な例を除き、肩書きの変動は反映していません。

 例えば、ここに閣僚として挙げられている人物は、当然全て入れ替わっています。逆に新たに閣僚になった(それももう辞職しましたが)のは、郵政相となった八代英太氏と、運輸相兼北海道開発庁長官となった二階俊博氏が筆頭です。特に八代氏については、盗聴法成立の論功行賞による物が大きいと思われます。と言いますのは、郵政省の管轄は郵便だけでは無く、通信も含むからです。八代氏は大臣就任の記者会見で「情報におけるバリアフリー(無障害)化を進め、高齢者のよりどころとしたい」と言っていましたが、悪い冗談ですよ。

 また、西村眞悟氏は防衛政務次官(大臣に次ぐ地位。「政務次官」は政治家、「事務次官」は官僚がなる。今まで事務次官が大臣をしのぐほどの実力を持つのに対し、政務次官は弱体だった。そこで今回、「副大臣」として、政務次官の力を強めるようにしたのだが)となりましたが、『週刊プレイボーイ』誌'99年11月2日号での発言が元で、わずか16日で首が飛びました。その中にある「強姦してもなんにも罰せられんのやったら、 オレらみんな強姦魔になってるやん。」発言を見ますと、美少女ゲームキャラとしてなら、得難い人物だったかも知れません。でも現実にはごめんです(*注)。

〈おまけ・最高裁判所判事〉
0勝1敗
第20回最高裁判事国民審査(第44回総選挙と同時)
勝敗番号 氏  名 任命日備考
 1古田 佑紀2005年8月2日検事出身・当時盗聴法作成に携わる
0勝4敗
第18回最高裁判事国民審査(第42回総選挙と同時)
勝敗番号 氏  名 任命日備考
 1山口 繁1997年3月10日最高裁判所長官・裁判官出身
 2大出 峻郎1997年9月24日行政官出身
 3金谷 利廣1997年10月31日裁判官出身
 4北川 弘治1998年9月10日裁判官出身

 衆議院選挙では、最高裁判所裁判官を辞めさせるかどうかの国民投票も同時に行われました。山口氏は、盗聴法反対集会に出席した(当初パネリストとして招かれていたが、それは辞退した)寺西和史判事補の戒告処分を支持した判決を出した人、というのがその理由です。山口氏と共に賛成した最高裁判事は9名いますが、そのうち井嶋一友、藤井正雄、福田博、千種秀夫の各氏は今回国民投票の対象ではありません。また、根岸重治氏はすでに退官、小野幹雄氏も2000年3月15日に退官したので、上の4名が対象となります。
 残念ながら見ての通り、4名とも大差(罷免を可としたのは最も高い金谷氏でも9.6%)で信任されました。

 なお、これらの名簿は、あくまで選挙で落選させる、あるいは国民審査で裁判官を罷免させるためのものです。決して、これらの方に、悪戯や嫌がらせをされないよう、念のため申し添えて置きます。
 ………と書くと、必ず悪戯する人がいるんである。このシリーズの文責は私(MURASAME)が持ちますが、悪戯の責任までは持てません。よって、悪戯をして責任を問われても、私は関知しません。まして鷹月氏は当然のことです。このことを、重ねて忠告しておきます。


(*注)西村氏は同じ対談で、次に北朝鮮の不審船が来たら「ホンマに撃って、そんで撃沈する。」とも言っていたが、こちらは実現してしまった。海上保安庁は相手の自沈説を公表していたが、本当の所はどうだろうか。排他的経済水域とはいえ、公海上で日本側が先制攻撃し、撃沈する意志を明確に見せた意味は重大である。
 なお、北朝鮮の金正日国防委員長・朝鮮労働党総書記は2002[平成14]9月17日、小泉首相との日朝首脳会談で初めて日本人拉致を公に認めた。このため不審船のみならず、公に行き来する船舶も拉致や工作に使われたのではないかと批判を受けた。
 2003(平成15)年6月9日、疑惑の指摘される北朝鮮の貨物船万景峰(マンギョンボン)92号が新潟に入港しようとしたが、断念した。これまで燃料である重油を給油して来た日本の業者が給油拒否を表明した事や日本の当局の検査・監視体制の強化、拉致被害者や支援組織の「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)」などによる入港阻止の動きが原因と見られている。西村氏はこれを受けて「本日より日本国民と金正日は『戦争状態』に入った」
(
http://www.n-shingo.com/jijiback/20030610.htmlの「家族と金正日の戦争が始まる」)と宣言した。しかし、西村氏のあくまで戦争に持ち込もうとする姿勢は支持出来ない。

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